森羅万象から学ぶ人生羅針盤「本質以外を削り落とす」
2022.05.29
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「本質以外を削り落とす」
物事を考える有効な指針の一つに「オッカムの剃刀(かみそり)」があります。これは「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」というもので、14世紀の哲学者・神学者であるオッカム村のウイリアム(William of Ockham)、通称オッカムが多用したことで有名になりました(ウィキペディア〈Wikipedia〉)。
哲学的な説明をすると複雑になってしまいますので、分かりやすく言えば、ある物事を進める際に、余計な選択肢を増やして、それを検討するための無駄なエネルギーを使わないようにすることです。
例えば、木造一戸建ての住宅の屋根の強度を保つために、大粒の雹(ひょう)に耐えうることを検討する必要はありますが、いくらなんでも隕石の落下まで念頭に入れる必要はありません。また、日本の登山道において、クマに襲われる可能性は想定しても、トラに襲われることまで考える必要はないのです。
まさに、目の前の課題に必要な仮定だけを正確な選択し抽出するのです。確かに隕石が落下するかもしれませんし、動物園からトラが逃げ出している可能性を全面否定しているのではありません。当面の課題解決には必要がないため、削除する必要性を示しているのです。
オッカムの剃刀の有効に活用し、必要な仮定だけを正確に抽出すれば、物事の全部をやる必要性はなく大事なことだけをやれば良いことに気付きます。あらゆる物事の向かう先は、まさに本質です。オッカムの剃刀により本質以外を削り落とすことではじめて本質を見極められることを決して忘れないでくださ
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