森羅万象から学ぶ人生羅針盤「お客さまが主役を忘れない」
2022.06.04
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「お客さまが主役を忘れない」
スカイダイビングをしながら愛を誓ったり、水中で指輪を交換したりと、最近では結婚式や披露宴で奇抜な演出がなされるケースは珍しくありませんが、本来結婚式や披露宴において派手なイベント性は不要だと思います。
よく誤解されることなのですが、結婚式の主役は新郎新婦ではなく、お招きしたお客さまなのです。そこで新郎新婦は、お集まりいただいた方々に対して、「この度我々は夫婦になりました。皆様のお仲間に入れていただき、末永くお付き合い賜り、ご指導ご支援のほどよろしくお願い申し上げます」という挨拶をしておもてなしをするものです。
それがいつの間にか、新郎新婦が主役になり、逆にお客さまがちやほやするのが当たり前というスタイルに変化してしまったのです。
これを踏まえて、ホテル椿山荘東京の2003年の広告コピー「親戚を喜ばせた結婚式は、会うたび、一生ほめられる」は、結婚式の本来の意味を示したものなのかもしれません。親戚を喜ばせるというのは、正しいおもてなしの実践です。それは自分たちではなく、ご足労いただいたお客さまの身になって考えたことを実践すればよいのです。
例えば、遠方からお招きしたお客さまには交通費の一部を負担したり、宿を手配したりするのは当り前でしょう。引き出物に用意する器でも、極めてシンプルでありながら、それでいて上品なデザインのガラスの花瓶などにすれば、他のインテリアを邪魔することなく、玄関でもトイレでも利用できるので、もらって有難いものです。
こうした配慮を尽くせば、文字通り親戚が喜び褒めてくれる結婚式となり、本来の目的であるお客さまへの正しい挨拶が実現するのです。結婚式もビジネスもお客さまが主役です。その姿勢を忘れると、誰も一人前の人間として相手にしてくれなくなることを忘れてはいけません。
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