森羅万象から学ぶ人生羅針盤「素人でも侮れないと思わせる」

2022.06.11

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「素人でも侮れないと思わせる」
「餅は餅屋」ということわざがあります。餅は餅屋のものがいちばん出来がよいので、専門家は素人には到底敵わない質の良い仕事をするという例えなのです（ことわざを知る辞典より抜粋・要約）。

　少し前に、責任を取れるからこそ専門家を名乗れることをご案内しました。専門家に対して、依頼者は自分の意思をうまく理解してもらうことで、責任ある優れた仕事が実現します。そして、専門家を尊重し、反社会的なことに利用するなどの気持ちがないことを明らかにして、相手が納得するまで誠心誠意に意思を伝えるのです。

　同時に専門家の質を見極める力を養いましょう。そうしなければ、レベルの低い仕事をされてもそれに気付くことができないからです。例えば、誰でも日常的にお医者さんにお世話になっているため、自らの経験や周囲の評価などから、名医か藪医者という判断することができます。

　しかし、弁護士は決して身近な存在ではなく、一生のうちの一度も仕事を依頼しない人などは少なくないはずです。そのため、いざ弁護士に仕事を頼もうと思っても、比較検討する手段がないので誰が敏腕弁護士なのか判断できずに、結果として誰でも構わずに仕事を依頼してしまい、それだけでトラブルが解決すると思い込んでしまう人が多いのです。

専門家の質を見極めるには、医学でも法律でも必要最小限の専門知識が必要です。あまりにも無知だと意思疎通が困難になるだけでなく、悪徳な人物に利用されることもあるからです。しかし、必要最小限の専門知識をもって臨めば、「この人は素人でも決して侮れない」と思わせることができます。そうすればその質を見極められ、有効に専門家を活用できることを肝に銘じておきましょ

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「素人でも侮れないと思わせる」

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