森羅万象から学ぶ人生羅針盤「派閥力学を有効に活かす」
2022.08.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「派閥力学を有効に活かす」
内閣総理大臣を務めた田中角栄氏の言葉には含蓄のあるものが多いのですが、人間のあからさまな業(ごう)の部分を表したものもあり、その代表が「政治は数であり、数は力、力は金だ」です。
これは後に「数の論理」という政治用語の1つとなり、少数派との対話を重視せず、意見の集約を行わないまま単純な多数決で結論を導こうとする姿勢であるとされました(ウィキペディ〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。
そして、その「数の論理」の裏付けとなるのが派閥です。これは政治の世界に限らず、どのような世界でも見られます。極端な例を言えば、3人寄るとそのうちの2人が派閥を組み2対1になり、4人なら2対2の派閥に分かれるといわれるほど、自然発生的に生まれてしまうようです。
しかし、派閥はグループとは違い、自分の利害を代表する言葉であるため、あまり良いイメージはありません。それでもこれを否定することなく、うまく機能させるように考えてはいかがでしょうか。つまり、派閥は連携してこそ、その良さを十二分に発揮させることができるからです。
そして、できれば自分自身は無派閥であるのが理想的ですが、仮に派閥に所属していても決して閉鎖的ならず、常に派閥間のネットワークを作り続けるのです。そして、このネットワークを善用すれば、間違いなく組織の将来を良好なものにする奔流(ほんりゅう)を形成することができます。
それには、仮に自分が所属している派閥の意思とは無関係に、自分の信念に基づいた行動をとりましょう。その際、自派閥の都合よりも他派閥の顔を立てることを忘れないでください。こうした姿勢を示すことこそ、派閥力学を有効に活かす極意であることを肝に銘じておきましょう。
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