森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間の基本精神を外れない経営」
2022.09.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間の基本精神を外れない経営」
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者・稲盛和夫氏追悼特別投稿第2回目のテーマは「アメーバ経営」です。これは、稲盛氏が唱えていた全員参加型の企業運営で、個々の力をアメーバに例え、それを正しく結集させることで、事業が成功に至るとしています。
つまりアメーバ経営では、自分というアメーバの利益ばかりを求める考え方ではなく、利他の精神に基づき、会社全体の発展のため、全アメーバ(全従業員)の力を結集し行動することが求められているからです
さらに稲盛氏は、何事においても、人間として何が正しいかに判断基準を置くとしています。これはまさに、前回ご案内した、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という方程式において、熱意と能力の配点は0から100ですが、考え方はマイナス100からプラス100までとなっている根拠となるものです。それこそが、各アメーバを正しく機能させるための根本精神なのでしょう。
そもそも企業人のなすべき正しさとは、社会性の確保です。まず人間として正しいことを追求してこそ、社会にとって有用で人を幸福にする商品やサービスの提供が実現でき、会社の正しさが証明されるのです。
そして、いかなる場合であっても、公平、公正、正義、勇気、博愛、謙虚、誠実という価値観を最大限に尊重し行動することが、人間として正しいことを追求することであるとも述べています。
まさに稲盛氏は、人間の基本精神を外れない経営こそ、アメーバ経営の極意であると指摘しており、どんな時でも人間として正しいことを追求する姿勢を崩さないと肝に銘じておきましょう。
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