森羅万象から学ぶ人生羅針盤「全力で臨んだ積み重ねが認められる」
2022.09.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「全力で臨んだ積み重ねが認められる」
プロ将棋棋士で永世棋聖の称号を持つ米長邦雄氏の言葉に「自分には消化試合でも、相手にとって重要な対局であれば全力を尽くす」があります。これには3つの意味があると思います。
1つ目は、同じ仕事仲間のプロ棋士に対して失礼だからです。米長氏は1970年、B級1組順位戦の最終局において、米長氏は消化試合だったにも拘わらず、A級復帰がかかっている大野源一八段を全力で倒しました。その結果、大野八段のA級復帰は叶いませんでしたが、手抜き対局は同じプロに対してバカにした行為に他ならないため、全力で対局したのです。
2つ目は、お客さまに対して失礼であるということです。お客さまは言うまでもなく将棋ファンの皆さまです。中には玄人はだしの人もおり、そうした人の目にはプロの手抜きも確実にわかってしまいます。そんないい加減な気持ちで将棋を指している人を応援したいとも思わなくなるでしょう。
3つ目は、プロ棋士にとって対局は、まさに仕事以外の何物でもなく、仮に意味のない仕事と思って手を抜けば、必ず運が落ちるからです。米長氏は、全力で臨むからこそ勝利の女神が微笑んでくれると信じているのです。
こうした姿勢は、すべての職業に求められるものです。デザインの世界でも、スーパーのチラシのデザインを馬鹿にする人に、ビルの屋上広告の仕事をさせても絶対に良いものはできないと言われています。
小さな仕事が自分にとって意味があるのかどうかなど考えることが不遜なのです。プロならばどんな仕事でもモチベーションを全開にして全力で臨んだ積み重ねが認められることを忘れないでください。
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