森羅万象から学ぶ人生羅針盤「変革の主役は若者」

2022.09.19

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「変革の主役は若者」
　これまでに、失敗を恐れることなく変化を積極的に取り入れ、イノベーションを成し遂げることの重要性を様々にご案内してきましたが、そうした新しいやり方や価値観に果敢にチャレンジするのは、若者の特権と言えるでしょう。

　これは人間に限らず、動物の世界でも同様です。動物たちは一般的に、母親から狩りや捕食の方法を教えられ、つまり真似ることを守って成長していきます。しかし、そうしたなかで、「こっちのほうが有効かもしれない」と、母親から教わった方法以外のやり方を試す者が出てきますが、それは往々にして若い個体であるようです。

　例えば、宮崎県の幸島（こうじま）にはサルの群れが存在しますが、ある時、餌の芋を海水で洗ってみたらどうかと思いついた個体がいました。そして、それを試したところ、土汚れがとれ塩味の風味も利くので、非常に有効であることに気付いたのです。そうしたら他の個体もその行動を真似て、多くのサルが同じ行動をとるようになっていました。

そのきっかけをつくった個体は、やはり若い雄だったようです。若い個体は好奇心旺盛であり、何でも興味本位で面白半分にやってみることがあるからです。これがボスザルクラスの年長者になると、人間同様に保守的になるので、そうした行動には一切出ないのです。

　しかし、前述の通り、そうしたチャレンジ精神は若者の特権であると思います。ならば、好奇心を全開にして、失敗を恐れずに何事も試してみましょう。そういう姿勢を決して崩さず、いつの時代においても、変革の主役は若者であることを強く認識してください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「変革の主役は若者」

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