森羅万象から学ぶ人生羅針盤「視野を狭くしない」
2022.10.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「視野を狭くしない」
本連載でも度々取り上げてきた、土屋ホールディングスの創業者・土屋公三氏が開発した社員教育プログラム「3KM生涯幸福設計」(以下3KMとする)では、「ハインリッヒの法則」を説明しています。それは、「1件の事件の陰には29件の小事項があり、さらにその背景には300件の小さなトラブルがある」というものです。
これは1930年代のアメリカにおいて、労働安全の重要性を提唱した先駆けとして知られる保険会社社員ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ氏が唱えた労働災害における経験則の1つです。
しかしこれは、決して労働災害の現場だけでなく、すべての物事、特に専門性を説明するうえでも有効です。つまり、表に現れているものの裏にある関連項目にも目を向けることで、専門性を深めることができるのです。
例えば、ソムリエはワインだけでなく、ビールやウイスキー、日本酒などの酒類をはじめ、コーヒー、紅茶、日本茶、各種フルーツジュースの味まで分からなければなりません。そして当然ながら料理にも精通する必要があり、フランス料理は言うに及ばず、中華料理や日本料理など、世界各国のあらゆる料理を理解しているのです。
また、医療バラエティ番組に登場する名医は、幅広い関連分野に対して造詣が深いため、それを駆使して病気の遠因を探り当て、的確な診断を下しています。
このように、どのような分野で活躍するにしても、決して視野を狭くしないでください。それは、あちこちに手を出す器用貧乏になることなどではなく、専門性を深めるうえで必要不可欠な要素として強く認識しましょう。
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