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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間は積極的に変化できる」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間は積極的に変化できる」

2022.11.04

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間は積極的に変化できる」
 動物が自衛などのために、からだの色や形などを周囲の物や植物・動物に似せることを擬態といいます(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。例えば、昆虫の仲間には、木の葉や鳥の目、蛇の頭などに見える模様を用いて天敵を錯覚させ、自分の身を守る種類がいます。

 しかし、ここで冷静に考えてほしいのは、それは決して昆虫の意思で強いものに化けているわけではないということです。もし昆虫が人間と同じ知能を有していれば、身を守るために強い動物に化けようと思うこともできます。仮に、人間と同じ知恵のある昆虫がいても、塗料がなければ自分を変身させることはできません。

つまり似せたのではなく、たまたま木の葉や鳥の目、蛇の頭に見える模様の個体が生き残り繁殖し、今日まで遺伝子を継承したというだけなのです。もちろん、突然変異や環境適応などもありますが、ただのまぐれ当たりだったのです。

 これに対して、人間は積極的に変化することができます。そして、ここで思い出されるのが、『種の起源』などの著書で知られるイギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンの言葉である、「この世で生き残る生き物は、最も頭の良いものでも、最も強いものではなく、最も変化に対応できるものだ」です。

つまり、変化に対して自分も変化していくことが生き残りの最善策で、自分から変化できる人間は、たまたま強く見えるものだけしか生き残れない生き物なんかではないのです。

 あらゆる環境は間違いなく変化します。そんな変化に対応して、積極的に変化できることは人間固有のありがたい特技と信じ、生き残るために変化していくことの重要性を強く認識してください。

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