森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嘘つきは幸せを盗む泥棒」
2022.11.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嘘つきは幸せを盗む泥棒」
これまでに何度も作家・吉川英治氏の有名な言葉である「我以外、皆我が師なり」をご案内しており、この「森羅万象から学ぶ羅針盤」の基本精神の一つでもあります。しかし、言葉を発している人が嘘つきであるかもしれず、その場合は何を信じたらよいのかという落とし穴があるのも事実です。
たとえば、作家・松井今朝子氏の『星と輝き花と咲き』という小説の冒頭で、主人公は母の口癖である「人間生きていて何ひとつ無駄なことはない」旨の言葉を疑っています。なぜなら、その母親自体がとても嘘つきで、そもそも自分の母親であるということも嘘であるため、とてもじゃないが信用できないからです。
これは小説の話ですが、現実の世の中では、平気で嘘をつく人がたくさんいるものです。しかし、弱くてダメな自分をより強く見せる程度の嘘なら一種のホラに過ぎず笑い話程度で済みます。また、人を励ますためにつく嘘は方便であり、むしろ有効な嘘です。
しかし、自分の利益のために人を利用しようとする嘘は、間違いなく人を不幸にするため絶対に許すことは出来ません。それに、権威ある人が嘘を真実のように述べれば誰もが信じてしまい、マインドコントロールされてしまうので、非常に恐ろしいことです。
しかし、そんな嘘を見抜く方法は「なぜそんなことを言うのか」「以前の発言と違うのはなぜか」などの質問をその都度繰り返すなど、いくらでもあります。
そして一番大事なのは、自分自身が人を利用するような嘘つきにならないことです。良く知られていることわざに「噓つきは泥棒の始まり」がありますが、まさに人の幸せを盗む泥棒にだけはならないよう肝に銘じておきましょう。
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