森羅万象から学ぶ人生羅針盤「繋がりに注目する」
2023.01.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「繋がりに注目する」
「大河の流れも一滴の雫から」という言葉が好きな著名人は、各界にたくさんいるようです。明治の実業家・渋沢栄一氏も、第一国立銀行株主募集布告のなかで、「銀行は大きな河のようなものだ。銀行に集まってこない金は、溝に溜まっている水やポタポタ垂れている滴(しずく)と変わりない」という言葉を述べています。
銀行は、小口を含めて多くの預金者からお金を集め、それを運用することで事業が成り立っています。それは、国の経済の基盤を支える重要な仕組みであることには間違いありません。まさに「塵も積もれば山となる」そのもので、こうした小さな力の寄せ集めが大きな力の元になっているのです。
こうした流れはみんな繋がっており、以前ご案内した、蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも、遠くの場所の気象に影響を与えるかもしれないという「バタフライ効果」と同じものなのです。
先ほどの一滴の雫でいえば、雨の一滴は、川の流れをつくるだけでなく、植物の育成に欠かせないものです。そして川も海に流れ込み、大海から水蒸気が生まれ雲となって、再び雨を降らして恵みを与えてくれるのです。
そしてこれは、人間の繋がりにも言えます。世界中の人はどこかで何らかの繋がりが必ずあり、その繋がりが大きくなれば、より大きな力を発揮できます。また立場が変われば、それに相応しい役割を果たすようになります。
まさに、水の一滴の雫を、人間を知る第一歩として捉え、他の人々との繋がりに注目すれば、それぞれの持つ背景と、その本質と役割を理解することができることを肝に銘じておきましょう。
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