森羅万象から学ぶ人生羅針盤「金融機関も社会の公器」
2023.01.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「金融機関も社会の公器」
経営学者P.F.ドラッカー氏の有名な言葉に「企業の目的は顧客の創造」があります。確かに利益は、企業存続の条件や、年次や月次の目標には違いありませんが、目的はお客さまに心底喜んでいただける商品やサービスの提供です。
それは間違いなく社会貢献であり、松下電器産業(現パナソニック)創業者・松下幸之助氏の「企業は社会の公器」やドラッカー氏の「知りながら害をなすな」などの言葉に示される社会性の確保に他なりません。
そして当然ながら、金融機関にも社会性が求められます。融資を通じて会社を育てているからです。そして、ここで投資・企業育成を目的とした真っ当な金融機関と、保有した株式の影響力を背景に関係者に対して高値での買取要求を目的とするグリーンメーラーという投機家との違いを明確にしておきましょう。
グリーンメーラーには、いわゆる金主(きんしゅ)と呼ばれる出資者がいますが、彼らには銀行預金をはじめ、一般の金融商品よりも、より高い金利を約束して出資を募っています。そのため、グリーンメーラーは常に切迫感に苛まれ、利ザヤ稼ぎに躍起になっているのです。
それに対して、銀行だけでなく良識ある投資ファンドなどは、融資した会社と一体となり、技術協力や人材育成、場合によってはM&Aの提案をして、会社の将来を真剣に見据えて、企業貢献ひいては社会貢献しています。
金融機関も立派な社会の公器です。間違ってもグリーンメーラーなどと関わることなく、正しい企業精神をもった金融機関とだけ付き合うことを忘れないでください。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を失うような出来栄え」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」