森羅万象から学ぶ人生羅針盤「劣後順位を明確にする」
2023.01.29
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「劣後順位を明確にする」
以前、経営学者P.F.ドラッカー氏の優先順位の決定において、「未来」「機会」「独自性」「変革」などがキーワードになることをご案内しました。
そして、優先順位と同様に、劣後順位の決定の重要性も指摘しています。劣後順位とは、文字通りやらないことに順番をつけることですが、実はその決定は、意外に難しいのです。それは、人間は基本的に「止められない生き物」だからです。止めることは悪いこと、もったいないことだと認識しているからです。
私の会社・躍進では、『月刊住宅情報誌 躍進』をメールマガジンでお届けしていますが、本年1月号に掲載している私のコラム「羅針盤」においても、優先順位と同時に劣後順位を決定することの必要性を指摘しています。それは「躍進5原則」に則って、不必要なものを迷うことなく無条件で排除していくのです。
劣後順位がはっきりすれば、不必要なこと、やってはいけないことに対して手を出さなくなります。何よりも、お客さまに必要とされず、企業としても不要と判断されたことは、計画的、体系的に止めていかなければなりません。
しかし、現在において不要であっても、未来において必要とされるものは、真っ先に優先順位の上位にランクインさせましょう。もちろん、現在も不要で今後もまったく期待されないものは迷うことなく止めるべきです。そうすることで、新しいことを推し進める活力が生まれるのです。
著名な経営者も、何をするかを決めるよりも、何かをしないかを決めることのほうが重要であると指摘しています。そして、劣後順位を明確にすることは、物事に本気で取り組むための第一歩であることを肝に銘じておきましょう。
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