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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「同権であっても平等と公平ではない」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「同権であっても平等と公平ではない」

2023.02.01

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「同権であっても平等と公平ではない」
 良く聞く言葉に「人間は生まれながらにして平等である」がありますが、これに関連して、以前、イギリスの作家グラント・アレン氏の言葉である「人はすべて生まれながらにして自由かつ不平等である」という皮肉めいた言葉をご案内しました。

ここで言う自由とは、自分一人でできる範囲を指していますが、環境や他人の力によっては、極めて不平等を余儀なくされるということです。

 そして、その際にも、多くの人はどうも平等と同権を履き違えているようだとも指摘しています。確かに我々は、法的な権利において同権であるべきだと思うのですが、決して平等にはなれないのです。

言うまでもなく、見た目や中身にはそれぞれに違いがあり、全然平等ではありません。また、生まれながらにして様々な才能に恵まれている人はたくさんいますし、お金持ちの家庭と貧しい家庭とでは、与えられるものに差が生じるのは当然です。

 また、公平でもないのです。特に、他人への評価です。例え実績や能力が同じであっても、そこには好き嫌いをはじめ、人種や学閥、コネクションをはじめとする人間関係などの眼鏡を通して判断されるため、完全な公平性は確保できない現状にあります。

 これを踏まえて考えれば、ハンディキャップのある競争というものは避けて通れないのです。ある日、「これからは知り合いの会社から材料を仕入れるから」などと、いきなり取引先から外されるような平等性と公平性のない競争は現実にあります。

 そうなっても困らないためには、同権であっても平等と公平ではないことを受け入れバネにして、日々間断なく努力し、一歩一歩前進していきましょう。

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