森羅万象から学ぶ人生羅針盤「時間をうまく使いこなす」
2023.02.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「時間をうまく使いこなす」
「汝は十二時に使われ、老僧は十二時を使い得たり」があります。これは、ある老僧が弟子の時間の使い方に対して、「君は時間に使われながら生活している。しかし私は、時間をうまく使いこなしている」という指摘なのです。
位が低い若い僧は、常に雑用を中心に時間に追われていますが、それでも時間に追われるのではなく時間を追いかけるような気持ちで修行に臨めとアドバイスしたのです。時間に使われなければ、自分が主体となって、肉体的にも精神的にも余裕を持って物事に取り組めるはずです。
その時間に使われない好例を、昔活躍したある野党の党首が実践した、「今日やらなければならない仕事をほんのちょっとだけ明日に回す」ことと、「明日スタートすればいい仕事を今日のうちにちょっとだけ手掛けておく」という、一見矛盾して見える2本立ての作戦でした。
まず、最初の「ちょっとだけ残し」は、仕事を残しておけば、その問題点を洗って見直すきっかけとなり、翌日は修正が施され、完璧なものができあがるというのです。そして「ちょっとだけスタート」は、明日になった段階では、もう既に仕事は動き出しているので、やりながら考えることができ、スムーズに進捗するというのです
一般的には「今日の仕事は今日のうちに完璧に終わらせ、明日のことは明日考える」というものでしょう。しかしその野党の党首は、ザ・ドリフターズの加藤茶氏の有名なギャグではありませんが、「ちょっとだけよ」作戦で、最も合理的な時間管理を実現したのです。
これは、この人物ならではの独自のアイデアかもしれませんが、仕事のPDCAサイクルを回ることと、継続性の維持を重要視する観点から、試してみる価値は大いにあるかもしれません。
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