森羅万象から学ぶ人生「部下の仕事の邪魔をしない」
2023.04.08
森羅万象から学ぶ人生「部下の仕事の邪魔をしない」
松下電器産業(現パナソニック)創業者・松下幸之助は、かつて部下のモチベーションアップの秘訣を尋ねられ、「仕事の邪魔をしないこと」と答えたといいます。もっと具体的言えば、本当にやらなければならないならない仕事に集中させるために、無駄を排除することであるというのです。
人が仕事に対してモチベーションを維持するための最大の要因は、なによりも働き甲斐です。なぜなら人は、生きている限り経済的な理由を主体に働かなければならず、携わる仕事に働き甲斐を見出せば、誰でも働きたくなるからです。
働き甲斐の最たるものは、お客さまからいただく感謝の気持ちです。もちろんより高い報酬であることも重要ですが、それ以前に「自分が人の役に立った。自分が生きている意味が見出せた」という実感こそが働き甲斐に他なりません。
そんな働き甲斐を見出せるようなモチベーションの維持・アップ法のコツは、自由裁量の幅を広げ、前述の無駄を排除することです。その無駄の最たるものは、意味のない会議と書類の提出です。なぜならそれは、行き過ぎた管理以外の何物でもないからです。
この投稿でも何回もご案内しているTime is Life、「時間は人生の一部」として考えるならば、行き過ぎた管理は「部下の人生を盗んでいる」ことなのです。もし部下を心底尊重し、遣り甲斐、モチベーションの維持・アップを実現したいならば、一切の無駄を省き、仕事の邪魔をしないことです。
そしてそれは、部下に対する信用・信頼の表れになり、さらにモチベーションはアップします。逆に、無駄を増やし仕事の邪魔をすれば、いつの間にか周囲には「指示待ち人間」しかいなくなることを肝に銘じておきましょう。
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