森羅万象から学ぶ人生羅針盤「感謝こそ真の愛情」
2023.04.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「感謝こそ真の愛情」
欠点というのは、いわば輝いていない部分です。それでも、その欠点を素直に認め受け入れてくれるから、その人を信用してもよいという気持ちになれるのです。同時に、自分の欠点も他人に受け入れられているのです。
これに関連して、作家・遠藤周作氏は「色褪(あ)せた時に本当の愛情が生まれる」としています。例えば若く美しい男女は、それだけで魅力に溢れているという長所があります。しかし、いずれおじいさん、おばあさんになり、若さは色あせて長所としての魅力は失われ、同時にそれまで見えていなかった欠点が見えてくるのです。
これを結婚に置き換えれば、老いても変わらずに愛し続けられることで、本当の愛情が生まれるのですが、それには相当な年月がかかります。
まず結婚して1年もしないうちに、恋愛期間中に見えてこなかった相手の欠点が見えてきます。やがて倦怠期が訪れ、犬も食わぬ夫婦喧嘩が続くようになりますが、それでも年齢とともにお互いの血気が収まり冷静になると、それまで気付かなかった相手の良い部分に気付くものです。
そして、最終的には感謝という愛情に至るのです。その時の相手の外見は、お互いに萎びてシワが寄った色褪せた状態ですが、頭の中では、「昔とちっとも変っていない」とイメージできるのでしょう。しかしそれには、改めて言いますが、本当に長い年月を経なければなりません。
外見は色褪せても、人の本質は変わるものではありません。その本質が生み出す積み重ねは確実に残り、それに対する感謝こそ真の愛情であることを忘れないでください。
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