森羅万象から学ぶ人生羅針盤「競争相手から関心を持たれる」
2023.05.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「競争相手から関心を持たれる」
米フォード・モーター社の創設者ヘンリー・フォード氏は、「恐るべき競争相手とは、あなたを全く気にかけることなく、自分のビジネスを常に向上させ続ける人のことを言う」という興味深い言葉を述べています。
まさに、周囲からの圧力に屈せず自分の信じた道を邁進するような、誰もが一目も二目もおいてしまう稀有な人物ですが、そんな人に「洟(はな)も引っ掛けない」「眼中にない」と思われ、相手にされていない自分に大きな問題があることに気付かなければなりません。
つまり、自分の存在自体が相手にとって無価値なのです。価値ある存在になるには、関心を持たれなければなりません。もちろん良い評価に基づく関心であれば結構ですが、悪い評価でも無関心でいられるよりずっと値打ちがあります。
芸能人でも人気男性芸能人ランキングで、いわゆる「抱かれたい男」ナンバーワンに選ばれることは名誉なことですが、「抱かれたくない男」ナンバーワンに選ばれても、むしろそれだけ関心を持たれているという証拠なのです。
そして、注目されていれば、評価は変化していくのです。その代表がタレントの出川哲朗氏です。彼は20年前までは「抱かれたくない男」ナンバーワンでしたが、今では好感度タレントの上位にランキングされる人気者になりました。
出川氏のイメージが変わった理由は、危険な仕事も体当たりで挑んできた積み重ねが評価され、そんな仕事を通じてコミュニケーション能力を磨き続けてきたからに他なりません。
ビジネスの世界でも、冒頭の恐るべき競争相手からまず関心を持たれてください。それは成功の一歩を踏み出した証なのです。
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