森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉で概念を具象化する」
2023.05.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉で概念を具象化する」
特別連載『自己超越の十訓』の第6回目のテーマは、「言葉で概念を具象化する」です。つまり、概念としては存在していたものでも、言葉としては成立していなかったものに「名札」を与え、概念をより明確化することです。
例えば、ハラスメントという言葉です。現在では様々なハラスメントが指摘されていますが、最初に指摘されたのはセクシャルハラスメント、いわゆるセクハラであることは以前ご案内しています。
このセクハラがクローズアップされる以前は、社員旅行や飲み会などで、下品な男性が酔った勢いで女性に性的な嫌がらせをしても、「それは酒がそうさせただけだ。酒の席でのことを大げさに騒ぐな。大人なら無粋なことを言うな」と、女性社員のほうを悪者にし、男性の不埒な行為が正当化されていたのです。
同様に、ストーカーという言葉がなかった時代は、しつこく女性に付きまとう男性を、「女を口説くのは押しの一手に限る」という言葉で讃えていたのです。
しかし、ハラスメントやストーカーという言葉によって概念が具象化されると、その意味合いが特定され、本質も深掘りされます。
このように概念が具象化されると、それまで自分でも理解できなかった考えが、まるで霧が晴れるように明快に理解できるようなり、考え方の軸を確固たるものにして、自己超越の背骨を太くすることができます。
言葉は概念を具象化するためにあり、それを踏み台にして自分の中で起こる「化学変化」こそが、自己超越の大きな支えになることを強く認識してください。
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