森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢を見る権利と努力する義務」
2023.05.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢を見る権利と努力する義務」
以前、経営学者P.F.ドラッカー氏の言葉「責任を持つがゆえに自由となる」や、ノーベル経済学賞を受賞した米国の経済学者ミルトン・フリードマン氏の「自由は責任ある個人だけが主張できる」という言葉をご案内しました。
そして、自由を「権利の主張」に、責任を「義務を果たす」に置き換えると、ドラッカー氏の言葉は「果たすべき義務を果たすことで権利が主張できる」となり、フリードマン氏の言葉なら「権利を主張できるのは自分の義務を認識し果たそうとしている人間だけだ」となるともご説明しています。
この言葉をさらに、自由を「夢」に、責任を「努力」に置き換えれば、努力しないのであれば夢を見るなということになり、努力する義務を果たしてこそ、夢を見る権利が得られるのです。
しかし、曹洞宗の開祖である道元禅師は、その著書『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』のなかで、「夢中説夢」(絶対叶うことの無い儚い夢)という言葉で、たわいもない夢を見るぐらいなら構わないと説いています。
例えば私が、60歳を過ぎているにも拘わらず、アイドル歌手になりたいという荒唐無稽な夢を見るだけなら、頭の中で色々空想して終わりなので自由にやって良いのです。
しかし、実現の可能性が大きく、絶対に叶えたいと思う夢を見るのならば、それを実現する努力という義務を、絶対に果たしましょう。そうでなければ夢見る権利は与えられないと思ってください。
さらに夢の実現のために、個人のスキルだけでなく、周囲の協力を得られるような人格も磨く必要があることを肝に銘じておきましょう。
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