森羅万象から学ぶ人生羅針盤「会社の武器を総チェック」
2023.05.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「会社の武器を総チェック」
以前、『孫子』の有名な言葉である「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」と、相手と自分の実力の情勢をしっかり把握すれば、決して戦いに負けないことをご案内しました。
いまさら言うまでもないことですが、ビジネスは競争に他なりません。そして、相手と自分の情勢を把握する際の優先順位は、まず自分を知ることがトップです。それに加えて、競争に勝つための武器が必要ですが、これについては多面的にチェックしていく必要性があります。
その多面とは、自分の実力に加えて、会社の経営資源です。つまり「ヒト、モノ、カネ、知恵、情報、時間」という6つの経営資源という会社の武器を総チェックすることから始めるのです。
ヒトは、自分の持っているスキルだけでなく、仕事仲間の力がどの程度のものか、個々の得意不得意、長所・欠点を総ざらいして、適材適所を実行するのです。モノは、特に技術力に注目し、それが時代の変化に応じてカスタマイズすることが可能かどうかを確かめましょう。カネは、緻密な原価計算の末にどこまで適切な価格設定が可能か確認します。
知恵と情報は、すべての物事の企画立案や、最終決断をする際の判断基準となります。正しい知恵と情報なくして、根拠のない直感で判断した答えは、必ずトラブルの元になることを忘れないでください。
時間は、物事を成し得るスピードを表します。少し前に、楽天の創業者である三木谷浩史氏の成功のコンセプトの1つとして「スピード!スピード!スピード!」をご案内しました。どんな分野でも一番乗りでき、美味しいところを先取りできるからです
こうして、会社の武器の総チェックを完璧に行えば、相手の実力と情勢を知り、「勝てる勝負」にのみ挑むことができ、経営資源の損耗を防ぐことができると強く認識してください。
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