森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての強い芯を養う」
2023.07.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての強い芯を養う」
『若草物語』などの作品で知られるアメリカの小説家ルイーザ・メイ・オルコットは、「田舎で生まれ田舎で育ったということは教育の最良の部分だと思う」と述べています。
これについて誤解を招かないために、教育という言葉を決して受験にだけは置き換えないでください。受験勉強において、東京に住むのと地方に住むのとでは、そのアドバンテージが冒頭の言葉とはまったく逆で、天と地ほどの地の利の差があり、田舎は極めて不利だからです。
例えば、周りを海や山、田畑に囲まれた田舎で、有効な参考書を手に入れたいと思っても、田舎の書店では参考書のラインナップが少なすぎるのです。また、東京のように公共交通機関を使って予備校に通えるわけもなく、予備校自体に入寮することもあります。
さらに東京の名門校の生徒は、自校だけでなく塾を通じて他校の生徒とも切磋琢磨し、そのつながりは社会に出てからも生かされるのです。
しかし言うまでもなく、教育は受験がすべてではありません。まず、田舎の豊かな自然に触れることは五感を大いに刺激し、少し前にご案内したように、いわゆる第六感を磨き上げるために非常に有効なのです。
また、ムラ社会としての人間関係を重視することがコミュニケーション能力を養い、さらに長い目で見て人間としての芯の強さを養うためには、絶好の環境であることは間違いないのです。
いくら受験術に長けていて東大に合格しても、人間としての強い芯がなければ、東大までの人もしくは東大だけの人になり、そこで終わりです。繰り返しになりますが、人間としての強い芯を養うことが、教育の最重要課題であることを忘れないでください。それを田舎という環境が教えてくれます。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を失うような出来栄え」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」