森羅万象から学ぶ人生羅針盤「決して近道を選ばない」
2023.07.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「決して近道を選ばない」
イギリスの哲学者フランシス・ベーコンの言葉に、「人生は道路のようなものだ。一番の近道は、大抵一番悪い道だ」があります。人生の近道という言葉を、もう少し分かりやすく言えば、自分の目的達成のためにできるだけ楽をしたいということでしょう。
しかし、先人・先哲は異口同音に「人生だけでなく物事に近道なんてありはしない」と述べています。天才と呼ばれる人も、地味な努力を人の何倍も重ねることによってはじめて誰も成し遂げられない成果を上げることができたのです。最短ルートどころか、むしろあえて遠回りをしてこそ、成果をあげられる確率が高くなるのです。
それでも近道の存在を信じるのであれば、それは茨の道の悪路であり、胸突き八丁の急勾配の上り坂です。もっと悪く言えば、人の歩く道ではない「けもの道」を歩むことにもなるのです。
そして、その近道を進もうというのであれば、相当の覚悟が必要となります。しかし、近道である以上ゴールには最短時間で通れますが、想像を絶する苦労を要求されるでしょう。悪路であるため靴底は破れ、足は傷だらけになるでしょう。異常な急勾配であれば同じ10歩を歩くだけでも相当の負担を強いられます。
さらに「けもの道」を通るということは、別な言い方をすれば「人の道から外れる」ことです。つまり、「けもの道」の本質は、刑務所の壁の上を綱渡りでもするかのように歩くことですが、それは違法もしくは脱法を繰り返す歩みの連続で、まさに正道とは言えない邪道に他なりません。
確実性をとるかスピードをとるかは、人生観の違いが現れるものです。それでも先人・先哲の多くは、同じ苦労でも近道がもたらす苦労は決して身にならないことを知っています。決して近道を選ばないことを忘れないでください。
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