森羅万象から学ぶ人生「初戦で結論を出さない」
2023.07.18
森羅万象から学ぶ人生「初戦で結論を出さない」
よくアスリートが使う言葉に「誰でも最初は初心者」があります。実に当たり前の話ですが、ここで大事なのが、初戦に敗退して「やっぱり向いてない」「自信がなくなった」という結論を出さないことです。
むしろ、失敗して当たり前なのです。プロ野球読売巨人軍の終身名誉監督である長嶋茂雄氏は、新人であった1958年の開幕戦である対国鉄スワローズ戦で、エースの金田正一氏に4打席連続三振に打ち取られ、翌日の試合でもリリーフ登板した金田氏に同じように三振に討ち取られています。
しかし、その後の長嶋氏の活躍は今更説明するまでもないことで、初戦の失敗などは、PDCAサイクルを回す初めての材料に過ぎないのです。落ち込んだり挫けたりするものではないのです。
確かに、物事の結論は早く出したほうがよいのはよくわかりますが、決して最初の結果で出すものではありません。初戦は結論ではなく、ビジネスを含めあらゆるプロの世界の厳しい洗礼を受ける機会と心得てください。
そして、新人がデビュー戦で勝利する理由の中に、ちょっとした仕掛けが含まれていることがあります。指導者がほんの少しだけ下位者を対戦相手に選んで、ビギナーズラックのように勝たせて自信をつけさせるのです。
よく言われる「かませ犬」という手法ですが、これを繰り返すと、良い場合は弾みがついて、いつの間にか本物の実力がつくのですが、悪い場合はいつまでたっても低水準に甘んじ、真の実力がつかないのです。
むしろ「かませ犬」など使うものではありません。前述のように適切にPDCAサイクルを回し、最初から甘えた気持ちの垢を洗い流しながら物事に臨み、真の勝利を掴んでください。
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