森羅万象から学ぶ人生羅針【「話せば分かる」のメリットを示す】
2023.08.04
森羅万象から学ぶ人生羅針【「話せば分かる」のメリットを示す】
「話せば分かる」という言葉は、現実に即して正しく言い換えるならば、「話した結果、分かり合えるケースもある」となるでしょう。そしてこれは、日本人同士という前提で成立する議論だと思ってください。外国人相手では必ずしもそうではないからです。
誤解のないように申し上げれば、これは外国人を差別するという趣旨ではなく、心の中に形作られたメンタリティ(心理的価値観)の違い、つまりお国柄の違いを、まずは理解すべきであるという意味です。
そもそも日本人は「話せば分かる」という前提で議論を進めないと、日本の伝統的「村社会」を維持できないからです。世界でも稀な島国の「村社会」の国民だから、共同体として「村」の関係性を維持していくことために、「話せば分かる」を前提にする必要性があるのです。
これに対して、欧米をはじめ、陸続きの国境線に囲まれた大陸の国々では、隣国との紛争は日常茶飯事であるため、重要なのは事実であり証拠であって、それに基づいて物事の是非を判断します。
さらに、以前ご案内してきたMight is Right(マイトイズライト)という価値観を持っている国の人もたくさんいます。文字通り、強いものが正しいという考えで、それがエスカレートすると「騙された方が悪い」となり、平気で嘘をつき、それが奏功することは交渉に勝利したことになるのです。
そのため、外国人労働者を雇う時などは、その人物の人柄以前に、出身国のお国柄を調べ、比較的日本に近いメンタリティを持った国の人を雇わないと余計なエネルギーを使うことを強いられます。
そしてもし「話せば分かる」を、日本人以外の国々の人に求めるのであれば、相手が自分よりも得したというメリットを与えない限り、絶対に成立しないコミュニケーションであることを強く認識してください。
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