森羅万象から学ぶ人生羅針「心を磨いて賛美する」
2023.08.22
森羅万象から学ぶ人生羅針「心を磨いて賛美する」
アメリカの作家ヘンリー・デイヴィッド・ソロー氏は、「お世辞を言うは容易なるも、真に賛美するは難事なり」と述べています。確かに、お世辞を言おうと思えば、おそらく百通りぐらい言えるのではないでしょうか。
「今日はいい天気ですね。○○さんが『晴れ男』だからじゃないですか」「そのお酒がお好きだなんて通(つう)ですねぇ~」「△△さんとお知り合いだったとは。やはり力のある方同士は自然と相通じるものなんですね」「同じ服でも◇◇さんがお召しになると自然と高級に見えてしまいますね」など、たわいもないお世辞なんて数限りなく出てくるものです。
しかし、賛美がなかなか出てこない最大の理由は、その人の功績を認めてしまうと、相対的に自分が貶められる嫉妬心が心の奥底にあるからです。
そのため、そんなときに発せられる「賛美もどき」の言葉には、一切の具体性がありません。それすらも言えない場合は、「おめでとう」「期待しています」などの一言が精いっぱいであり、内心は嫉妬の炎が燃え上がっているものです。
また、「賛美もどき」は、相手のコンプレックスに対するお世辞を言うことで、逆に不愉快な思いをさせることもあります。例えば容姿に自信がない人に、イケメンだ、美人だと軽々しく言えば、皮肉にしか聞こえないからです。
真に賛美するようになるには、やはり心を磨くしかないのです。そうすると、相手の成功を心から喜べるようになり、相手が褒めてほしいところに自然に気付きます。
そして、それをさりげなく指摘することで、「この人は自分のことを真剣に見てくれている」と、さらに人間関係が深まることを忘れないでください。
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