森羅万象から学ぶ人生羅針「勇気の型を身につける」
2023.09.17
森羅万象から学ぶ人生羅針「勇気の型を身につける」
アメリカの作家デール・カーネギー氏は、勇気ある人間になるための条件の1つに、「本当に勇気があるように振る舞う」ことであると指摘しています。それは、「そうすれば自然と元気が出てきて、自分もやればできるんだ」という気持ちが湧いてくるからだと説明しています。
そしてこの言葉の最後を、「妙だ」と結んでいますが、私は少しも妙なことではないと思います。なぜなら、何かの壁にぶつかってそれを乗り越えた人は、「他人にできて自分にできないことなどない」と、本当に勇気があるように振る舞ったことで、潜在能力を開花させたからです。
そしてこれは、以前ご案内した、「型から学んで本質を知る」ことが有効であることの証明でもあるのです。武道や芸事の稽古のように型から入れば、つまり勇気があるように振る舞えば、いずれ本質にたどり着き本物になれるからです。
同時に、兼好法師の「偽りても賢(けん)を学ばんを、賢というべし」という言葉もご案内しています。たとえ、本心でなくても賢い人の真似をしようとして学べば、それは賢い人と同一人物といってよいという意味で、最終的には間違いなく本質を知ることにつながるからです。
勇気の本質とは、怖気(おじけ)づかないことなのです。これはまず、勇気の型を身につけ、良い意味で自分を錯覚させて物怖じしない性格を形作ることが大事なのです。
そうすればたとえドン底に落ち込んでも、決して意気消沈することなく、「この状況から抜け出せる手立てがあるはずだ」と、自分に内包していた力を打開策に役立てられることを忘れないでください。
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