森羅万象から学ぶ人生羅針「社員の人生を多面的に知る」
2023.09.24
森羅万象から学ぶ人生羅針「社員の人生を多面的に知る」
経営理念に心底理解・共感してくれる社員とだけで会社を運営できれば、こんなうれしいことはないでしょうが、人間の内面はわかりません。中には、経営理念はどうでもよく、より高い報酬だけが目当ての社員がいるのも事実です。なぜなら人間には裏表があり単純ではないからです。
大事なことは、経営理念を実践することです。よく「論語を一切知らなくても、論語の教え通りに行動すれば、それは論語を知っていることと同じである」と言われています。つまり内心では経営理念に一切関心を示さなくても、1から10まで経営理念どおりに行動すれば、それは経営理念を理解していることと同じだからです。
しかし、いくら実践できていても、それは上辺だけに過ぎず、本質的に経営理念を理解・共感できなければ長続きはせず、いずれどこかで破綻します。そうならないために、本当に経営理念を社員に理解・共感してもらうには、社員を心からパートナーとして認め、その人生を多面的に知ることです。それこそが理解・共感の第一歩です。
なぜなら仕事だけが人生のすべてではなく、社員には仕事以外の人生があるからです。よく「人生は舞台。あなたは主役」と言われますが、経営者が主役でいられるのは、仕事の時間においてのみです。
社員のプライベートな時間・空間においては、当然ながら社員が主役です。社員は仕事という「出番」に会社という「舞台」に立って、そこで社長を主役に立てて脇役を演じているに過ぎないのです。
この点を知らなければ、経営理念を理解・共感してくれることはありません。経営者は、社員が主役を演じているビジネス以外の人生など、多面的に知ることがいかに大事なことであるかを肝に銘じておきましょう。
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