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森羅万象から学ぶ人生羅針「自分を改め正しく認識する」
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森羅万象から学ぶ人生羅針「自分を改め正しく認識する」

2023.10.13

森羅万象から学ぶ人生羅針「自分を改め正しく認識する」
『ジャン・クリストフ』などの作品で知られ、1915年度にノーベル文学賞を受賞したフランスの小説家ロマン・ロラン氏の言葉に、「病気はためになることが多い。肉体を傷めつけることによって魂を解放し浄(きよ)める。一度も病気をしたことのない者は十分に自己を知っているとは言えない」があります。

 まさにこれは、私のためにあるような言葉であると感じます。この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』の投稿で、これまでに何度も、私は2012年11月に脳内出血を起こし、2014年12月には肝臓癌が発見されたことをご案内しています。

そして、脳内出血の後遺症で障がい者になってしまいましたが、肝臓癌は克服し寛解したように思います。そして、この2つの大病がもたらしたのは、冒頭のロラン氏の言葉にある魂の解放と浄化であり、自己を知ることだったのです。

 それまでの私は、少し傲慢な部分がありましたが、障がい者になって他人の援助に対する有難みと感謝を強く感じるようになり、まさに魂が傲慢さから解放され浄められたことを実感しました。

 そして、周囲の人の目に表れた変化を感じ、それまでの自分はどういうふうに見られていたのかを知って、その悪い部分を直すきっかけにもなったのです。まさに自己を知ることそのものなのです。

 言葉の結びにロラン氏は、「一度も病気をしたことのない者は十分に自己を知っているとは言えない」と述べていますが、もちろん病気になることを勧めているわけではありません。また病気になっても、必ずしも学びを得られるとは限りません。

 しかし病気というのは、魂の解放と浄化と自己認知には極めて効果的であることは事実です。もし私が経験したような大病に罹(かか)ったら、ピンチはチャンスと心得て、自分を改め正しく認識することを実践してください。

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