森羅万象から学ぶ人生羅針「1日という一生を積み重ねる」
2023.10.23
森羅万象から学ぶ人生羅針「1日という一生を積み重ねる」
ドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーは、「1日1日が小さな一生である」と述べています。それは「毎日の起床が小さな出生であり、毎夜の就寝が小さな死だからである」というのです。
私の2歳年上の友人は、この言葉を胸に秘め毎朝起床しているといいます。60歳を過ぎると就寝中に突然死に見舞われてもおかしくない年齢なのですが、それでも高い確率で明日も明後日もやって来ます。そして目が覚めたとき「今日も生きている。ならば今日すべきことを実行しよう」と思うというのです。
そして同時に、以前ご案内したフランスの作家ジュール・ルナールの言葉である、「毎朝、目を覚ますたびに、お前はこう言ってもいいだろう。目が見える。耳が聞こえる。体が動く。気分も悪くない。有難い!人生は美しい」と確認しているといいます。
私は61歳ですが、厚労省が2023年7月に発表した2022年分の日本人男性の平均寿命は81.05 年で、我々は「人生80年時代」に生きており、既に人生の第4コーナーを回っているのです。
しかし日々をダラダラと生きることなく、1日という一生を全力で生き抜き、就寝時に「明日もまた『1日という一生』を迎えられるかもしれない。そうなったら全力疾走して1日を過ごそう」と日々を積み重ね今日に至るのです。
つまり私も友人も刹那的に生きているわけではないのです。若いころと違って、一生というものの捉え方を変えて、今の年齢に相応しい価値観をもって日々を過ごしているのです。
そしてもし、今日という日に新しい物事を生み出せれば、仮に自分自身が明日を迎えることができなくても、それ自体に大きな意味があることを深く胸に刻んで日々を過ごしましょう。「一日一生の如く」
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