森羅万象から学ぶ人生羅針「真の忠誠心を知る」
2023.11.02
森羅万象から学ぶ人生羅針「真の忠誠心を知る」
企業トップは、社員や取引先がどんな動機をもって自分を支援しているのかを、とことん考え抜かなければなりません。
ストレートな畏敬の念をもって支援してくれる場合もあれば、共通の敵がいる場合、「敵の敵は味方」として、それを排除するために支援してくれることもあります。
しかし、後者に関しては、状況が変われば間違いなく裏切ると思います。「敵の敵は味方」という発想自体に忠誠心の欠片もないからです。
それよりもむしろ、「敵ながら天晴れ」と言える有能な人に対し、「君は真摯に○○さんに尽くしてきた。その能力は高く評価している。今度はその力を私に貸してくれないか」と称賛し、三顧の礼をもって迎え入れた人物の方が、逆に忠誠心を示してくれるものです。
これと同時に、忠誠心に見せかけたゴマすりをする人物もたくさんいます。そんなゴマすりを寄せ集めてしまう最大の原因は自分自身にあるのです。それは自惚れと過剰な自尊心にほかなりません。
しかし、「自分はそんな人間ではない。現にゴマすりをきちんと排除した」と主張するトップがいますが、実態はそのゴマすりの仕方が下手で、トップの機嫌を損ねてしまい排除されたに過ぎないのです。
真の忠誠心を知るには、中立公平な人物の意見や評価以外、耳を貸さないようにすることです。そのうえで、トップ自身の決断を必ず守らせれば、ゴマすりは自然淘汰されます。
どんな立派な意見も、トップの判断力で実効性が生まれるのです。その実効性を確保できるのは、真の忠誠心であることを肝に銘じておきましょう。
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