森羅万象から学ぶ人生羅針{真の英雄は「昼行灯」}
2023.11.13
森羅万象から学ぶ人生羅針{真の英雄は「昼行灯」}
以前にもご案内しました孫氏の有名な言葉である「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」ですが、ここで一番問題なのは、己を知らない人が多いことです。そしてつまらない人ほど自惚れが強いものです。
その反対に、真の英雄は何の問題もなく日々の仕事が遂行されていれば、あえて目立たないようにしています。それは嫉妬に狂った敵対勢力を刺激して、卑怯な手段によって潰されることを避けるためです。
そして、会社の業績が右肩上がりの行け行けどんどんという時には、英雄もつまらない人も、その差が明確には出ません。会社が時流に乗っているだけだからです。言葉は悪いですが、誰でも成果を上げることはできます。
しかし、いったん逆風が吹き始めたとき、実力の無い人は右往左往するだけで、何もできません。しかもそういう人物が分不相応な重要な地位に就いていると、それを利用して誤った方向に会社を導き取り返しのつかないことになるのです。
それに対して真の英雄は、「昼行灯(ひるあんどん)」を装っています。会社に闇が訪れたその時、行灯として周囲を明るく照らし、その役割を果たすのです。真の英雄は「昼行灯」のふりをしていても、その行動の端々から知らぬ間に成果が滲み出てしまうものです。
リーダーたる人は、そうした滲み出る成果を見逃すことなく、真の英雄の仮の姿を正確に見抜き、ここぞというときに活躍できる舞台を整えるように心がけましょう。
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