森羅万象から学ぶ人生羅針「何故?と聞く勇気を持つ」
2023.12.05
森羅万象から学ぶ人生羅針「何故?と聞く勇気を持つ」
イギリスの哲学者バートランド・ラッセルは、「自分の考えと違う意見が出た時に腹を立ててはいけない。違う意見が出た理由を、理解しようとする気持ちを持つことが重要なのだ」と述べています。
これは、少し前にご案内した西武グループの創業者である堤康次郎氏の、「全員が賛成したら、その計画は危ない」に続く言葉と理解してください。
自分と違う意見の理由が出る理由は2つあります。1つ目は悪意に満ちたもので、会社での派閥争いなどによる足の引っ張り合いに過ぎず、理解する対象などではなく、無視もしくは排除するだけです。
しかし2つ目は、見ている角度が違うことから発せられる意見です。これには一切の悪意がありません。それにも拘らず、メンツを守るために一切耳を貸さないで、自分の殻の中に閉じこもっていてはダメです。視野を狭めるだけではなく、重要な間違いに気が付かないままになる可能性があるからです。
見ている角度の違いの根拠となるのは、自分と違う知識を持ち、経験を積んで、そこから価値観を構築していることです。それは、その人からの言葉や行動でしか確認することはできません。
そのためラッセルは、そうした意見に対して「理解しようとする気持ちを持つことが重要なのだ」と述べているのです。「うるさい。黙れ!」と言うのは簡単です。しかし「なぜ」と聞くことはちょっと勇気がいるかもしれません。
なぜならば相手に「こんなことも分からないのか」と内心バカにされる可能性があるからです。しかしそんな小さなことにこだわることなく、「なぜ」と聞きさえすれば、自分の世界が確実に広がることを忘れないでください。
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