森羅万象から学ぶ人生羅針盤「上り坂か下り坂かを決めるのは自分自身」
2023.12.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「上り坂か下り坂かを決めるのは自分自身」
古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトスは、「上り坂と下り坂は、1つの同じ坂である」と述べています。この言葉は、坂というものの見方の本質を表したもので、実に奥深いものです。
まず1つ目は、上り坂を頂上まで上りきったら、後は下るしかないという現実が待っているということです。これはよく芸能人が使う言葉で、人気が絶頂期に達したら、後は落ち目になるしかないので、そうなる前に次のステージに移る準備をしておけという戒めでもあるのです。
そして2つ目ですが、いわゆる錯覚に陥っていることです。自分は今、上り坂を上っていずれ頂上に達すると思っていたら、実態は下り坂を転げ落ちており、自分だけがその事実に気付いていないのです。
それは取り巻きと呼ばれる人たちに目をつけられた企業トップにも起こりうることです。カモにされ「うまい話」に簡単に飛びつき、右肩上がりの行け行けどんどんだと思ったら、次々に追加融資などを要求され、最終的に詐欺だと分かった時にはもう手遅れになっているのと同じです。
それには、目の前にある坂は、果たして上り坂なのか下り坂なのかを、冷静に客観的に判断する必要があります。
まず踏み出した第一歩の感触で判断しましょう。負担がかかるものの、その先に希望が見えれば、そのまま上ればいいのです。しかし、感触が妙にラクで、無意味にどんどん前に引っ張られるようであれば間違いなく下り坂です。迷うことなく引き返しましょう。
そして、冒頭の「上り坂と下り坂は、1つの同じ坂である」を別な言葉に置き換えるならば、「その坂を上り坂か下り坂かを決めるのは自分自身である」ということを忘れないでください。
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