森羅万象から学ぶ人生羅針盤「孤独の条件とは」
2023.12.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「孤独の条件とは」
『人生論ノート』などの著書で知られる哲学者の三木清氏は、「孤独が恐ろしいのは、孤独そのもののためでなく、むしろ孤独の条件によってである」と述べています。
これを踏まえて、以前スイスの哲学者カール・ヒルティ氏の、「ある程度孤独を愛することは、静かな精神の発達のためにも、また、およそ真実の幸福のためにも、絶対に必要である」という言葉をご案内しました。
その一方で、アメリカの女優エレン・バースティン氏の、「1人でいることと孤独とはまったく違う」という言葉もご案内しています。まさに孤独には条件があるのです。
俗に寂しがり屋と呼ばれる人にとっては、1人でいることイコール孤独以外の何物でもなく、誰でもいいからそばにいてほしいと思い、会社の後輩や部下を無意味に飲食に誘うのです。
一方、寂しがり屋ではない人にとっての孤独は、物事に集中する最も重要な条件であり、むしろ孤独でなければ困るでしょう。
いずれにせよ、孤独の定義の1つに、「仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が1人もなく寂しいこと。また、そのさま」(デジタル大辞泉より抜粋・要約)とありますが、いざという時に大事なことを相談できる相手さえいれば孤独ではないと思います。
そしてこれこそが、三木清氏が指摘する恐ろしい孤独を回避する正しい孤独の条件ではないでしょうか。それが分かれば進んで正しい孤独を実践し、集中力を高めて自分を磨いてほしいものです。
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