森羅万象から学ぶ人生羅針盤「いつでも見直しできる態勢でいる」

2024.01.03

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「いつでも見直しできる態勢でいる」
　自然の法則以外の、人間が作り出したものすべては、いくらでも変えることができます。むしろ、積極的に見直しができるような態勢にいるべきなのです。

　法律も、憲法のように変えることが非常に難しいものもありますが、税法などは簡単に変えることができる法律の代名詞と言っても過言ではないでしょう。それでも本気で憲法を変えようと思えば可能なのです。

　また、サイエンスやテクノロジーの分野でも同様です。よく「科学技術」という言葉を誤解している人がいるようですが、科学（サイエンス）と技術（テクノロジー）は隣同士にあるだけで、本質はまったく違うのです。

　科学は、原子などのように、人間がこの世に現れる前にすでに存在している仕組みです。それに対して技術は、そうした科学の法則を応用し、医学や工学といった人間に役立つように工夫された産物なのです。

　その産物は、未来永劫同じ価値を担保しているものではありません。人間に役立つように作られたものなので、もし役立たなくなれば廃棄され、新しい技術が生み出されるのです。そして、その積み重ねによって医学や工学は進歩し、我々の生活も豊かになりました。

　企業におけるルールも、何十年も経過した後にその時代にそぐわないようになってしまったのであれば、迷うことなく見直しましょう。必要があれば今すぐにでも見直す態勢でいてください。必ず進歩と調和をもたらします。