森羅万象から学ぶ人生羅針盤「恐れは第2の長所」
2024.01.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「恐れは第2の長所」
フランスの作家ジョセフ・ジュベールは、「世の中で成功を収めるには、人から愛される徳とともに、人を恐れさせる欠点も必要である」と述べています。これは、歴史上の人物をはじめ、著名な経営者、身近な社内の上司や先輩を含め、成功を収めたすべての人に言えることです。
徳がなければ人から支持されません。ビジネスの世界で、「この人についていこう」となる原動力は、徳が第1の要素となります。いくら実績があっても徳の無い人間がトップに立てば、「こんなレベルの人物に1回しかない自分の人生を賭けられない」となり人心は離れていくものです。
しかし、徳には往々にして甘さという余計なおまけがついてくるものです。それを消し去るのが恐れなのでしょう。ジュベールはそれをあえて欠点としていますが、恐れも立派な長所なのです。
前述の通り、コインで言えば、徳の裏側には甘さ描かれていることがありますが、もし徳の裏側に恐れが描かれていれば、そのコインは額面よりもはるかに値打ちがあるでしょう。
恐れとは、適切に罰が与えられることです。これをやったら確実に罰せされるというものを明確にしておかなければ、人はみな楽な方にばかり走り、酷い場合は見ていなければ平気で手を抜くものです。
そして、歴史上の人物、著名な経営者などに共通する価値観は「部下になめられたらお終い」というものです。そのため中には“恐怖政治”で人を支配してきた人はいますが、ビジネスの世界では、徳も恐れもクルマの両輪のように必要なものです。
ビジネスにおいては、徳は最大の長所であることは言うまでもありませんが、恐れは第2の長所であると認識を改めるべきではないでしょうか。
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