森羅万象から学ぶ人生羅針盤「常識を疑ってイノベーション」
2024.01.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「常識を疑ってイノベーション」
本田技研工業の創業者・本田宗一郎氏は、「事業で成功するには常識の枠を破る必要性があり、それにはちょっとおっちょこちょいかもしれないが、真に創造的な人間が必要である」と述べています。抜け目ない者やしっかり者ばかりでは、発想がこじんまりしてしまい成功に程遠くなるからです。
これはまさに「常識を疑え」という示唆でもあります。そして多くの成功者は異口同音にこの言葉を述べています。
しかしここで勘違いしてはいけないのは、礼儀やマナーと常識は意味合いが違うことです。挨拶や上品な所作という礼儀やマナーは絶対に忘れてはいけないことは言うまでもありません。
問題とされる常識というのは、科学的根拠が乏しかったり、ただ単に多くの人が何の意味もなく賛成したりしているものです。それに常識という言葉を被せて妄信させているのであれば、信じる必要性はありません。
常識も時代によって変わります。私が学生だったころはスポーツの授業、部活動の際、うさぎ跳びや「夏場でも練習中に水を飲んではいけない」は常識でした。それが現在のスポーツでは“非常識の代表”になっています。
これに関連して、メジャーリーグでも活躍した元プロ野球選手で、今季から読売ジャイアンツ二軍監督を務める予定の桑田真澄氏は、次男でその独特のメイク術で知られるモデルでタレントのMatt Rose(マットローズ、通称Matt )氏に対して、常に「常識を疑え」と指導してきたと言われています。
桑田氏の教えに従い、「男性が化粧をするなんておかしい」という常識を疑ったMatt氏は、今や引っ張りだこの人気タレントとなり、そのメイクアプリは社会現象にまでなったのです。
このように常識を徹底的に疑って打ち破ってこそ、イノベーションが達成できることを肝に銘じ、改革の牽引車となって組織や社会を盛り立ててください。
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