森羅万象から学ぶ人生羅針盤「座禅と悟り」
2024.01.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「座禅と悟り」
私は、同じ仏教徒でも日蓮仏法の実践者ですが、仏様の有難い教えを学ぶため、他の宗派にも目を向けております。そのためこの『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』では、主に禅宗のお話をすることが多くあります。
その禅の精神を示す代表的な言葉に、座禅と悟りがありますが、この2つを誤解している人が多いようです。座禅をしなければいけない、そして悟りを開かなければそれは禅ではないという勘違いです。
よく考えてみてください。自分の周りに果たして、座禅をしていたら悟りの境地にたどり着いたという人がいるでしょうか。もしそういう人がいるとしたら、悟りという言葉を誤って解釈しているだけです。
おそらくその人は、座禅をして瞑想するなかで脳内の情報が整理され、自分の抱えている問題の答えを見つけたに過ぎないのです。しかしそれは悟りではないのです。
悟りとは、自分の存在の本質を知ることなのです。そもそも自分は何者なのか、どうしてこの世に生まれてきたのか、人生に意味はあるのか、あるとすればどのように生きればよいのかなど、自分に対する究極の答えを見つけた状態が悟りの境地に達したと言えるのです。
もちろん、座禅をして悟りの境地に達する人もいるかもしれません。しかしもし、座禅を有効に活用しようと思うのであれば、その目的から「必ず悟りの境地を目指す」を外し、ヒーリングとそこから生まれる脳の情報整理がもたらす答えを求めることに留めましょう。
悟りの境地にたどり着くなど生易しい修行では成し得ません。それは日蓮仏法の実践者である私でも理解できます。まずは自分自身の平常心維持と身近な問題解決のための座禅からスタートしてください。
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