森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未来予想はごく近未来まで」

2024.01.18

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「未来予想はごく近未来まで」
　たまに「知識が邪魔をして何もできない」という人に遭遇します。本人は頭が良すぎて、他人が分からないことでも結果の是非が見通せてしまうので、実行することに意味を見出せないでいるのかもしれません。

　しかしもし、真剣に挑戦してみたいと思うことがあれば、必要以上の未来予想をすることなく、目の前のこと以外目に入らないような環境づくりと、一心不乱に取り組む姿勢を身に付けましょう。そうすれば知識が邪魔をすることはありません。

　そして、その知識自体も、果たして正しいのかどうか保証されていないのです。もちろん正しい知識が邪魔しているのであれば注意喚起にもなりますが、正しいと思っていたら実は間違いであった知識に邪魔をされれば、大きなチャンスを逃すことになります。

　だからといって、むやみやたらにがむしゃらになっても無駄な動きが増えるばかりなので、未来予想はごく近未来までに留めておきましょう。現実には先の先まで予想できても、必ず予測不可能な要素が必ず紛れ込んでいるからです。

　その予測不可能な要素に対して、一生懸命考えをめぐらせても徒労に終わるだけです。それならば、そのエネルギーを目の前のことと、ごく近未来のことを考えるためだけに費やしてください。

　そうすることでまず「失敗したらどうしよう」という不安要素が消え去り、チャレンジする方向にだけベクトルが向くのです。やはり知識も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」であり、余計な知識を捨てて未来予想はごく近未来までを心がけてください。