森羅万象から学ぶ人生羅針盤「検査を茶番にしない」
2024.02.03
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「検査を茶番にしない」
見え透いた下手くそな、ばかばかしい行動を茶番と呼びます。茶番とは文字通り「お茶汲み当番」のことであり、お茶の用意をする者を意味していました。
そしてかつての芝居小屋では、下働きの役者見習いが茶番をしていましたが、その茶番らが暇を見つけて興じるレベルの低い即興芝居をそのまま茶番と称し、そこから見え透いた下手くそなバカバカしい行動を茶番と言うようになったのです(実用日本語表現辞典より抜粋・要約)。
これを踏まえて、消防検査に限らず日時を予告して行うすべての検査は、茶番そのものであると思います。「〇月×日の午後1時より消防の検査がありますので、通路や共用部に置いてあるものは片づけてください」とご丁寧にアナウンスまで行い、無事検査が終わると2~3日で元の状態に戻ります。
このように、茶番に何の意味もありません。やはり抜き打ち検査が本当の検査と言え、それによって真の姿を知ることができます。
例えば、パソコンを目の前を開かせて、その中身をチェックすることも重要です。なぜなら企業秘密の漏洩を防ぐためです。また企業トップが全社員のIDとパスワードを知っていれば、そのパソコンで不正行為は働かないものです。
しかし、個人でIDとパスワードを設定しているパソコンには、その人物が決して持ちえない資料や、上司の知り得ない人物とメールのやり取りがある場合があります。
そんな社員はどんなに平静を装っていても、不自然さはにじみ出てしまうものです。検査を茶番にしないために、危機管理の一環として、抜き打ち検査を「鬼手」のつもりで採用してください。
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