森羅万象から学ぶ人生羅針「責任者は専任とすべし」
2024.02.13
森羅万象から学ぶ人生羅針「責任者は専任とすべし」
「元請一本」を模索する第6回は、「責任者は専任とすべし」です。これは、躍進に限らず「中小企業に勤務する方は“一人何役”は当たり前」であるということと矛盾するかもしれませんが、そうではありません。
元請候補としての事業が決まり、それを誰が推進役、責任者とするかは、それぞれの環境や条件によって違うでしょうが、1つだけ共通することは、既存の下請事業との兼任ではなく、元請専任にしなければ成功はおぼつかないからです。
なぜなら、元請として事業推進するには、想像以上の時間とエネルギーを費やさなければならず、兼任だと中途半端になり「二兎を追う者は一兎をも得ず」と、既存事業からも成果を上げることができないのです。
さらに元請は下請と違って、生殺与奪件をお施主様に握られています。それをかいくぐり生き残るには、6つの経営資源であるヒト、モノ、カネ、知恵、情報、時間を自分自身で操るために、今まで以上に集中しなければならないのです。
そして、正式な元請事業となれば、莫大な価値を生み出します。それにはやはり、企業トップのメンバーから事業本部長を選出しなければなりません。その本部長は、一事業家同様の責任をもって運営政策を練り、事業全体を見渡しながら不要なものを廃棄し、そこにイノベーションが可能な土壌を生み出すのです。
やはり、他の下請事業との兼任状態では絶対に集中することはできません。せっかくのチャンスを失うことになります。職人をはじめ他のメンバーはともかく、元請部門の責任者だけは専任にしなければならないことを肝に銘じてください。
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