森羅万象から学ぶ人生羅針「負担を軽くする」
2024.02.14
森羅万象から学ぶ人生羅針「負担を軽くする」
「元請一本」を模索する第7回は、前回の「責任者は専任とすべし」に関連して「負担を軽くする」です。
新規事業として元請として事業を担うには、既存の事業の何倍もの間接的な負担が増えるだけでなく、それまで必要だったものが不要になることもあります。そうしたものは迷わず廃棄し、身軽になってフットワークを軽くしましょう。
もちろん初年度から黒字計上は難しいかもしれませんが、正しい手順による事業展開をすれば3年目でトントン、4年目で安定黒字化が確保できます。そのためにはまず不要なものを廃棄し負担を軽くすることからスタートしましょう。
また逆に元請として必要とされるカネとヒトをはじめとする経営資源を有効に活用するための新システムと、既存事業とは違う評価基準が必要になります。
特に忘れてはならないのがインセンティブです。元請事業を担う人たちに、しかるべき報酬を与え、モチベーションアップの維持を図るようにするのです。
それでも、元請事業は成果が不安定であるため、決して高額な報酬を約束することはできません。だからと言って、仮に成功までの時間がかかったとしても、それまで担当していた事業の報酬より下げることだけはしないでください。
こうした手順を積み重ね、最初は「元請一本」とはいかずに元請事業と下請事業の合わせ技になるのは致し方ありませんが、徐々に元請一本体制になることは間違いないと信じて邁進してください。
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