森羅万象から学ぶ人生羅針「元請独自の評価基準」
2024.02.15
森羅万象から学ぶ人生羅針「元請独自の評価基準」
「元請一本」を模索する第8回は、前回の本文中に示した「既存事業とは違う評価基準が必要」に関連して「元請独自の評価基準」について考えます。
それは、経営学者P.F.ドラッカー氏の言葉を参考に考えると、元請事業が軌道に乗る、つまり黒字化できるまでにどのくらいの期間がかかるか、必要とされる経営資源を投入する適切なタイミングはいつか、適正な規模にまで事業が拡大・成長する時期はいつかを明確にすることが評価項目となります。
そして元請事業は、下請事業とは行動も原理も方法も違うことを忘れてはいけません。そして、どのような組織であっても、得意分野以外では元請事業を成功させることはできません。
さらに、元請事業への進出は、一見多角化のように見えますが、本質的には全く違うものです。それは、前述の「得意分野」であるだけでは不十分で、あくまで確実に利益を確保し、下請時代に元請企業に握られていた生殺与奪権を自分の手に取り戻すことが最大の目的だからです。
そのためには、大きなリスクを伴わざるを得ないことが必定です。下請であればお施主さまからの受注営業は元請企業が行ってくれ、それにうまく乗っかっていればよいのです。しかし「元請一本」となると、携わる分野に対して理解が不十分であれば、事業継続は非常に難しいと心得ておいてください。
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