森羅万象から学ぶ人生羅針「何よりも克己心ありき」
2024.02.17
森羅万象から学ぶ人生羅針「何よりも克己心ありき」
「自分の最大の敵は自分自身だ」という先人・先哲がたくさんいます。これは、目標・目的を達成するためのルールを自分で作るのですが、それを破っても誰にも咎（とが）められることはありません。そのため、自分に負け、いつの間にか努力することを放棄し、結局目標・目的に届かないままになって終わるのです。
つまり己を克服する、文字通り克己心が欠落しているのです。例えばダイエットに挑戦して、それが辛く結局挫折しても誰も困ることも迷惑をかけることもないため、簡単に努力を放棄してしまうのです。つまり克己心が弱いため目標・目的を実現しなくても平気な顔でいられるわけです。
しかしこれは、とんでもない悪弊、副産物を生み出すと言っても過言ではありません。自分で決めた約束事を平気で破ってばかりいると、いつの間にかそれが癖になってしまい、正念場で底力を発揮できないばかりか、何をしたらよいのかという一番重要な判断すらできなくなってしまうのです。
そうすると今度はいわゆる逃げ癖がついてしまいます。困ったことから逃げれば楽になり、臭い物に蓋をすれば現実逃避できるからです。こうなる前に、「何よりも克己心ありき」として、一度決めた自分との約束は、すべての物事に勝る最優先事項として、どんなことをしても実行・貫徹しましょう。
逃げ癖ほど厄介なものはありません。一度これがついてしまうと取り除くことが非常に困難だからです。そしてそれは、あらゆる信用失墜という最悪のゴールに向かう下り坂であることを肝に銘じてください。
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