森羅万象から学ぶ人生羅針盤「退屈は体と精神を蝕む」
2024.04.29
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「退屈は体と精神を蝕む」
アメリカの哲学者ラルフ・バートン・ペリーは、「自由な体以外何も持たぬものは、想像もつかぬほどの退屈に襲われる」と述べています。これを言い換えると、誰にも束縛されない代わりに期待も必要もされないという意味になり、社会にとって不必要な存在であると烙印を押されているのです。
一見、自由であれば趣味に没頭して退屈に襲われることがないように思われますが、それはごく一部のオタクと呼ばれるみなさんで、一般的な人は「自分は誰かに求められて社会貢献して自己実現したい」と思うものです。
ここで以前ご案内した四書五経のひとつ『大学』の中に出てくる言葉、「小人閑居して不善を為す(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)」を思い出してください。つまらない人は、暇になるとロクなことをしないというものです
それに対して立派な人は、少しでも時間があれば意味あることをします。つまり時間を有効活用しているので退屈している暇なんかありません。仕事だけでなく、人生の良き糧となる良書に接し勉強したり、傑物と呼ばれるような人に会い話を聞いたりするなど、やることはいくらでもあるからです。
よく言われる長生きの秘訣の1つに、「ちょっとしんどいくらいの生活をしていた方が健康長寿できる」があります。その証拠にテレビなどで紹介されるご長寿の方は大抵現役の農家です。90歳を過ぎているにも拘らず朝暗いうちから収穫作業に従事していて、実に健康的な笑顔を浮かべています。
こうした皆様の辞書には退屈と言う文字はないのでしょう。冒頭の「想像もつかぬほどの退屈」は、体がなまるだけでなく精神も蝕んでしまうことを忘れず、時間を有効利用していつまでも社会貢献してください。
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