森羅万象から学ぶ人生羅針盤「過ちに気付くシステム」
2024.05.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「過ちに気付くシステム」
イギリスの歴史家トーマス・カーライルは、「最大の過ちは、どんな過ちを見ても少しも気付かぬことである」と述べています。
以前『論語』の「過ちて改めざる、これを過ちという」(過ちを犯しても、まったく反省しないことが本当の過ちである)や、「過ちては則ち改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ」(過ちを犯したら迷うことなく即座に改めなければいけない)をご案内しました。
過ちは即改めてこそ教訓となり、ひいては自分の血肉になるのですが、その過ち自体に気付かないのであれば、手の施しようがありません。そうならないための最も効果的なシステムが、PDCAサイクルなのです。
PDCAサイクルの最大の特徴は、C(チェック)に最大の力を注いでいる点にあります。もっと言えば「完璧にやりきった」と自画自賛しても、それを公平中立な第三者の目を通してみると、意外な盲点が指摘されるからです。
そうすれば、間違いなく過ちが見えてきます。過ちでなくても改善点やさらに将来を見据えた建設的な意見も聞くことができます。そうしたCがあるからこそAが生きてくるのです。
そして次に回すPDCAサイクルは、前回のものよりも確実にステップアップしています。そんな正のスパイラルを作るためには、PDCAサイクルを利用して過ちに気付くシステムを構築してください。
そのポイントは、「必ず1カ所は問題がある」と呪文のように唱えることです。極めて大きな効き目がありますので、ぜひ実践してください。
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