森羅万象から学ぶ人生羅針盤「欠点を気にし過ぎない」

2024.05.06

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「欠点を気にし過ぎない」
　この世の万民は、すべて何らかの欠点を持っています。私などは友人に面と向かって「欠点だらけの人間だ」と言われました（笑）。そんな欠点は少しずつでも直していけば良いのです。

　そして注意してほしいのは、欠点を気にし過ぎないことです。そうなってしまうと劣等感に押しつぶされてしまうからです。そのためには、欠点の修正法をその都度実行することです。それを繰り返すことでいつの間にか欠点が是正されていることはよくあります。

　例えば以前、アンガーマネジメント（怒りのコントロール）についてご案内しました。怒りの感情の元になるアドレナリンは、分泌されると6秒で体内をめぐりピークに達します。自分が短気で悩んでいる場合、怒った時にアドレナリンが分泌されたら、ゆっくり6つ数え深呼吸すれば、怒りの感情は沈静化します。

　また、余計な一言を思わず言ってしまう人は、「質問されるまで黙っていよう」「質問の答え以外は回答せず、説明や補足、総括は話さないようにしよう」「回答するときは必ず笑顔を添えよう」とすれば、控えめながらも言葉に重みを持たせることができるのです。

　そして、周囲が自分をどう評価しているかを知りたがらないことです。これが前述の欠点を気にし過ぎる最大の原因であり、自分を卑下してさらなる欠点を生み出す最大の原因になります。

　同時に、自分の長所も思い出し、それをもって欠点をカバーすることも大事です。前述の友人は、私を欠点だらけと指摘しましたが、「それでも付き合っているのは、それを埋めて余りある長所があり、それが人間的な魅力になっているからだ」と言ってくれました。

　欠点はマイペースで良いので直すべきものであって、決して気にし過ぎるものでないことだけは肝に銘じておきましょう。