森羅万象から学ぶ人生羅針盤「それぞれの「バイブル」を持つ」
2024.07.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「それぞれの「バイブル」を持つ」
キリスト教徒でなくても、自分の心のよりどころとしたり、生きていく上での指針にしたりする本を「バイブル」と比喩します。
人間は、悩んだ時に必ず立ち返る先としての、そんな「バイブル」を1冊持つべきです。これはその人のアイデンティティと、自分が進むべき道を確認するために、いつでも立ち返れる心のふるさとにするのです。
例えば小説などで、自分が憧れる主人公が大活躍するシーンなどは、自分が持っている価値観を肯定してくれ、自分を認めることにつながり、心の安定を図る上で非常に効果的です。
推理小説でも一向に構いません。古典落語を聴くように、オチが分かっていても何回も読みたくなるのは、登場人物に魅力があるからで、そこからの学びを確認する作業なのです。
漫画でも良いのです。最近は小説や映画のレベルをはるかに凌駕する、大人の観賞に堪えうる名作が目白押しで、漫画から大事なことを学んだという人はたくさんいます。それに左脳(文字)と右脳(絵)を両方使いこなすため、脳への定着率が高いことも脳科学の研究で証明されています。
これらは、前回お話しした通り、そこに書いてあることのすべてが正しくなくて、一部が共感できなくても良いのです。何か1つ心に響く、胸を打つ言葉があれば座右の書の1冊になります。
そんな座右の書の中から「バイブル」を見つけておけば、必ずや生きるうえでの節目で大いに役立ってくれます。やってみてください。
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