森羅万象から学ぶ人生羅針盤「別会社を活かす」
2024.08.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「別会社を活かす」
躍進同様に100年企業を目指している会社はたくさんあります。そうなると、中には規模の拡大をしたり、多角化を図ったりしていきますので、当然ながら人を増やすことになり、その実績に応じて役職を与えなければなりません。
しかしこれは、本体1社という組織で考えると、おのずから「椅子」の数に限界が生じるのです。そこで別会社という組織が必要になってきます。
「事業部制で良いじゃないか」と思われる方も多いと思いますが、例え別会社でも、そのトップに一国一城の主という意識があれば、独立採算制が可能です。何よりもライバルの足を引っ張るというネガティブ行動に走らなくなることは確かです。
ここで整理しておきたいのは、子会社と別会社の違いです。子会社は完全に親会社の支配下にありますが、別会社は必ずしもそうとは言い切れません。はっきりしているのは、出資や貸付金などの形で資金提供される共通点があるかもしれませんが、役員を派遣するとは限らないのです。
むしろ本体とあまりにもかけ離れた事業内容であれば、余計な口出しをしないほうが有効であるため、独自のメンバーによる独立採算制を奨励します。
そして「いずれ出資比率も、うちが3分の1を下回るようにするから、それまでに自分たちで事業を軌道に乗せてくれ」とか、「○年後にはすべての貸付金を返済するように」とか言うだけで収まります。
もちろん本体から別会社に出向させる際は、それがいずれ戻れるものなのか、いわゆる「片道出向」なのかを明らかにすべきです。そして、本人が納得し、それなりの「椅子」が与えられ、自己実現、自己超越できることが確約されれば、何の問題もないことを肝に銘じておきましょう。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を失うような出来栄え」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」